統合開発環境eclipse

eclipseとは

eclipseは、現在JavaやPHPなどさまざまな言語の開発者に利用されている統合開発環境(IDE)です。VisualStudioが、マイクロソフト専用で、利用できるOSがウィンドウズに限られているのに対し、eclipseは、Linuxや、MacOSなど、様々なプラットフォームに対応しています。Javaの開発に利用できるIDEは多く存在しますが、eclipseはその中で最もポピュラーなものの一つです。

ここでは、eclipseの入手から、プログラムの作成までの手順を解説していきます。

ダウンロードから展開まで

eclipseの入手先

日本語化されたeclipseは、http://mergedoc.sourceforge.jp/からダウンロードすることが出来ます。ここからデータをダウンロードするところから説明します。

ダウンロードサイトへの接続

このサイトを開くと、以下のようになります。ここから、[Eclipse 3.7 Indigo Pleiades All in One]を選択します。(バージョン名は異なる場合があります。)

日本語化したeclipseのダウンロードサイト

ダウンロード

ダウンロード画面に移行します。Java[Full All in One(JREあり)」を選択し、ファイルをダウンロードします。

Java言語に対応したeclipseのダウンロード

ダウンロードが完了したら、取得した圧縮ファイルを適切な場所に展開(C:¥pleideasなど)します。これで準備は完了です。

eclipseの起動

eclipseをしかるべき場所に展開したら、次にはいよいよ起動です。

ファイルの展開と起動

eclipseフォルダー内にある、cドライブに展開した場合、このフォルダの場所は、「C:¥pleiades¥leclipse」になります。ここにある、eclipse.exeファイルをダブルクリックすると、eclipseが起動します。

ダウンロードしたeclipseの起動

ただ、起動するたびにこのフォルダを開かなくてはならないのでは、大変面倒です。そこで、デスクトップに、この実行ファイルへのショートカットを作っておくと、大変便利です。

デスクトップにショートカットを作る

起動画面

起動すると以下のような画面が現れます。

eclipseの起動時に現れる画面

ワークスペースの設定

続けて、ワークスペースの設定ダイアログが出現します。特に変更する必要がなければ、[OK]をクリックします。

eclipseのワークスペースの設定ダイアログ

起動直後の画面

eclipseが起動します。この状態から、プログラミングを開始することができます。

起動直後のeclipse

プロジェクトの作成

次に、eclipseでプロジェクトを作成する方法を紹介します。eclipseでは、プログラムを「プロジェクト」という単位で管理しています。ここでは、プロジェクトの作成方法を一通り紹介します。

プロジェクトの新規作成

メニューから、[ファイル][新規][プロジェクト]を選択します。
eclipseのプロジェクトの作成

すると、プロジェクトの種類を選ぶダイアログが出現します。ここで、[Java][Javaプロジェクト]を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

Javaプロジェクトの作成

プロジェクトの名の入力

すると、以下のようなダイアログが現れるので、ここにプロジェクト名の欄に、プロジェクト名(ここでは、sevendays)を入力します。

Javaプロジェクト名の入力

この段階で、Javaのコンパイラのバージョンを選択することも可能です。「実行環境JRCの使用」の部分が、「JavaSE-1.6」となっていますが、ここをクリックすれば、コンパイラのバージョンを変更することが可能です。

すべての設定が終わったら、[完了]ボタンを押します。すると、以下のようなダイアログが現れますので「はい」ボタンをクリックしてください。

Javaパースペクティブに関する確認

すると、ウィンドウ左上の「パッケージ・エクスプローラ」の中に、作成したプロジェクトと同じ名前のアイコンが出現します。これで、プロジェクトの作成は終了します。

Javaプロジェクトの完成

簡単なプログラムの作成と実行

プロジェクトを作成したら、そこにプログラムを記述したソースファイルを作成し、ビルドし実行すればプログラムを実行できます。ここでは、簡単なアプリを作る手順を紹介します。

パッケージの作成

まず最初に、パッケージをを作成します。パッケージとは、Javaのプロジェクトを細分化するもので、同一プロジェクトでも、機能ごとにパッケージを分けるのが一般的です。

パッケージを作るには、プロジェクト・エクスプローラに出ているプロジェクトを右クリックし、[新規][パッケージ]を選択してください。

パッケージの作成

ソースファイルの追加

以下のようなダイアログが出るので、パッケージ名(ここでは、day1)を入力し、[完了]ボタンを押します。

パッケージの追加

パッケージの完成

以下のように、プロジェクトの下に作成したパッケージが出現します。

パッケージの完成

ソースファイルの追加

続けて、プログラムを構成するソースファイルを追加します。ソースファイルを追加するには、パッケージを右クリックし、[新規][ソースファイル]を選択します。

ソースファイルの追加①

次のようなダイアログが出るので名前の欄にファイル名(ここではSample101)を入力し、[完了]ボタンを押します。ファイル名は、そのままクラス名になります。拡張子である。「.java」は省略します。 ソースファイルの追加②

ソースファイルの完成

以上の処理で、以下のようにソースファイルが完成し、入力可能な状態になります。 ソースファイルの完成

プログラムの入力

この状態で、プログラムの入力を行います。

ソースファイルの完成

これにより、ヘッダファイルが追加され、編集できるようになります。

プロジェクトの実行

ソースファイルが完成したら、プログラムを実行します。画面情報にある、実行ボタンボタンをクリックしてください。

プロジェクトの実行

実行結果の出力

実行結果が、以下の様に出力されます。

コンソールアプリの実行結果の出力

関連項目

Eclipseを使用したデバッグ(デバッグ実行)